■喫煙の効用
喫煙の効用についての議論
世界的な『禁煙』の機運の中で、喫煙の効用を説くというのは、何かしら、タバコに利害関係のある人か、あるいは、世の中の多数派の意見に懐疑的な思考をする人である。・・・・と断言できるのだろうか?
科学的に喫煙の効用について、研究をしている科学者もいる。
ケイスウエスタン・リザーブ大学の研究者グループが、最近発表した研究成果によると、
喫煙は脳の活動を活発化させる効果があり、アルツハイマーの予防に役立つ可能性もある。
ニコチンはアルツハイマーの原因物質と考えられているベータ・アミロイド・プラクという物質の形成を防止する働きが認められたという。
(「雑学大作戦:知泉」より引用)
そのほかにも、
■パーキンソン病になる確率が大幅に低くなる。
■乳ガンになる確率が低下する。
■知的能力・思考力が上昇する。
■作業効率が上がる。
■精神の沈静作用がある。
等、喫煙の効用を指摘する研究成果もある。
だが、
■知的能力・思考力が上昇する。
■作業効率が上がる。
■精神の沈静作用がある。
という点に関しては、
たばこに含まれるニコチンには脳の覚せい作用があるとはいえ、
たばこをしばらく吸えないという『禁断症状』によって脳の覚せいレベルが低下したものを、ニコチンの補給によって元の状態まで戻すという程度に過ぎないという反論もあるのだ。
タバコが、酒やコーヒーといった、嗜好性食品であることを考えると、いたずらに定量的な研究成果に効用を求めるよりも、
■タバコの煙を燻らせながら立ち上る甘い香りに包まれていると心が落ち着く。
という様な、定性的な効用をうたうほうが正しいのかもしれない。
蛇足だが、
世界最高齢者として有名だった、故泉重千代さんは70歳からタバコを始めたらしい。
喫煙のおかしな?効用
喫煙は、百害あって一利なし・・・と言われる。
わたしもたばこは吸わないのだが、健康以外の点で、ひとつ効用があるのだ。
たばこを吸うメリットのひとつは、「コミュニケーション」である。
最近、企業の大多数は、事務机の上でたばこを吸うことを禁じ、喫煙スペースや喫煙ルームを作って、喫煙者を「隔離」している。
このことが、喫煙者同士の情報交換の場を提供しているように見えるのだ。
たばこ休憩と称して、喫煙ルームに入った、スモーカー達は、喫煙中の同僚と、談笑しながらたばこを吸う。
休憩中だが、喫煙ルームの中で仕事の情報交換や、ちょっとした強制されないミニミーティングのような感じになることが少なくない。
職種で以外なのは、システムエンジニアなどの喫煙率はかなり高い。
タバコの煙が、コンピュータに悪いと言われて、密閉されたサーバー室で作業しているからだろうか、普通の職種の人よりも、喫煙率が高いのである。
こうしてみると、たばこを吸わない人間を差し置いて、喫煙ルーム=会議室で仕事の方向であったり、意識合わせであったり、仕事で重要な課題が論じられている。
これは、たばこを吸う人間の特権になっている。
これこそが、健康の問題を抜きにした、たばこの効用である。
アメリカの野望-ブッシュとピューリズム
禁煙運動の異常な盛り上がりは、アメリカのせいだと言った。
本来、アメリカは、たばこについて、ナガティブな意見を持つこと自体が、アメリカの自己否定につながる・・・ということをアメリカ自身が気づいていないのが、悲劇であり、喜劇である。
ピューリタンは、祖国での弾圧を逃れ、1620年、メイフラワー号に乗りアメリカに移住した。
ピューリタン(Puritan)は、イギリス国教会の改革を唱えたキリスト教のプロテスタントの大きなグループだが、市民革命の担い手となったためイギリス国内で迫害を受けた。
アメリカに上陸したピューリタンは、原住民を搾取し、農場のプランテーション経営を始める。
その主作物が、「たばこ」だったのである。
アメリカの今日の繁栄は、たばこ産業によってもたらされたのであり、その軍事力は、アメリカ西部を制圧した、銃器の延長線上にある。
ブッシュ大統領は、きわめて、ピューリズムを継承する政治家であるが、ブッシュが、軍事力を誇示するのであれば、等しく、たばこ産業は保護されるべきものである。
タバコを吸って何が悪い?
いきなり、こういう問題提起から入ります。
断っておきますが、わたしは、愛煙家ではありません。
それどころか、産まれてこの方、一度もタバコを口に咥えたこともない、50代の中年男性です。
中学、高校で不良(?)たちがタバコを吸っていても、全然吸いたいとは思いませんでした。
祖母も父も、愛煙家でしたので、タバコを隠れて家で吸うこともできたのですが、吸いませんでした。
わたしは、今でも、タバコの煙が嫌いで、少しの煙でも鼻に入るとむせてしまいます。
たしかにはた迷惑な喫煙家がいるのも事実です。
でも、最近のタバコに対する世の中の風潮、禁煙運動は、異常なのではないか、と思えるところがあります。
思うに、これはアメリカが持ち込んだ価値観なのではないでしょうか?
20年ほど前、アメリカのレストランで、友人たちと食後の歓談をしていたときのことです。
友人の一人が、おもむろにタバコに火をつけようとしたそのとき、年配のアメリカ人のご婦人が、つかつかとやってきて、「NO SMOKING」の標識を指差して、それからたばこに火をつけようとした友人にも指を突きつけて、「NO SMOKING!」とわれわれをなじるのです。
その看板は、当時では日本人には珍しかった、禁煙コーナーでした。
しかし、われわれの席は、禁煙ではなく、禁煙コーナーに隣接していただけです。
むしろ、そのご婦人が、われわれの席へつかつかと歩み寄った、感じでした。
それから、20年後、日本でも、ほとんどの電車、駅のホーム、飛行機は禁煙になりました。
喫煙者は、限られた喫煙スペースで檻に収監された犯罪者のように、狭苦しい中で、まるで麻薬でも吸っているように見えます。
この光景は、明らかに異常ではないでしょうか?